試験科目ごとの合格率を過去のデータから見てみましょう。

簿記論 2002年度が14.6%、2003年度が20.7%、2004年度が10.7%、2005年度が13.7%、2006年度が14.9%
財務諸表論 2002年度が17.4%、2003年度が20.4%、2004年度が17.3%、2005年度が15.2%、2006年度が18.5%
法人税法 2002年度が10.6%、2003年度が11.4%、2004年度が11.1%、2005年度が12.3%、2006年度が12.4%

所得税法 2002年度が13.1%、2003年度が12.1%、2004年度が14.0%、2005年度が12.9%、2006年度が12.3%
相続税法 2002年度が12.6%、2003年度が11.5%、2004年度が13.1%、2005年度が11.8%、2006年度が10.2%
酒税法 2002年度が11.1%、2003年度が11.3%、2004年度が11.4%、2005年度が11.1%、2006年度が11.3%


消費税法 2002年度が9.7%、2003年度が10.1%、2004年度が10.3%、2005年度が10.9%、2006年度が11.5%
固定資産税 2002年度が10.9%、2003年度が10.3%、2004年度が12.8%、2005年度が9.7%、2006年度が11.9%
事業税 2002年度が13.9%、2003年度13.7%、2004年度が11.9%、2005年度が13.9%、2006年度が12.6%


住民税 2002年度が10.8%、2003年度が10.5%、2004年度が9.7%、2005年度が15.4%、2006年度が8.6%
国税徴収法 2002年度が11.3%、2003年度が11.0%、2004年度が9.0%、2005年度が9.1%、2006年度が9.7%

税理士試験の勉強をしていくにあたって、通学、通信教育、独学と、いくつかの方法があげられます。通学のメリットは分からない箇所が出てきたとき、講師の相談すればすぐに解決できる点です。疑問を放置してしまうのは、どんな勉強においても良くありません。また直に講義を受けることは非常に心強いですし、直に講師から情報を聞くことができます。

ただし、通学にはやはりそれなりの費用が掛かりますし、通学のために生活スタイルを見なおす必要も出てきます。通学に対し独学は、費用も通学のように掛かりません。全て自分で学習計画を立てられるので、常に自分のペースを守って勉強できます。ただし、同じ税理士を目指す仲間が作りにくい、モチベーションがうまく保てるかどうか、また疑問点や弱点を克服する際、常に自分のやり方で解決していくことなど、デメリットが少々目立ちます。

通信教育も独学同様、自分の生活に合わせて勉強ができます。通信教育ですと、税理士試験対策を万全に施した専用の教材があるので、独学よりも学習の流れが掴みやすく、勉強がしやすいと思います。教材費が掛かりますが、通学の費用を考えれば、安価である点もっ魅了です。独学同様、受験仲間が作りにくいことやモチベーションを保つことなどが難しいなどの問題もありますが、通信教育のメリットは他にもあります。

一度教材を購入すればすぐ勉強が始められ、通学のように開港まで待つことはありません。またCDやDVD、最近ではWebでの通信講座もあるため、繰り返し受講でき疑問点や弱点の克服に役立ちます。こうして見ていくと、講師陣と直に触れることが出来るも通学のメリットは非常に魅力的ですが、モチベーションさえ保てれば通信教育での学習で十分実力をつけていくことが出来ると思います。

科目選択のポイントとして、関連性のある科目を選択し、組み合わせて勉強していくという方法もあります。その科目共通の学習範囲を重複させずに勉強できるので、ボリュームが軽減されます。また、組み合わせることで、相乗効果も狙えます。以下はその効果的な組み合わせです。

◆簿記論と財務諸表論 ◆法人税法と事業税 ◆所得税法と住民税
◆所得税法と法人税法 ◆所得税法と相続税法 ◆法人税法と消費税法

その他のポイントですが、実務においてどんな知識が自分にあるかということは非常に重要です。科目選択の際には必ず考慮するべきポイントとなります。また、簿記の知識が必要の無い科目からスタートさせる、理論が得意であれば事業税や国税徴収法を、人気のある科目であるか、ライバルの少ない科目であるか、出題内容の安定なども科目選択のポイントとなります。

例えば実務を重視するのであれば、【必須2科目+法人+所得・相続】【必須2科目+法人+相続・消費】【必須2科目+所得+相続・消費】
効率を重視するのであれば【必須2科目+所得+住民・固定資産】(所得税と住民税の関連性から)などの科目選択のパターンはいくつもできます。

興味のある科目であるか、という点も重要なポイントです。選択肢が全て税法科目であるとはいえ、その内容は個々に違います。これから勉学に励む期間を考えると、興味の点から科目を選択すことも賢明であるといえます。勉強の効率や将来像から、ご自身にあった科目を選択してください。

受験専念型の一般的な学習スタイルですが、まず基本的に早起きをして勉強の時間を作ることです。朝6時には起床、24時~25時に就寝という生活をしている受験生が多くみられます。受験専念型ですと食事や入浴などのルーティン以外、ほとんどを勉強の時間に使えます。実際午前中2~3時間、午後4~6時間を受験勉強にあて、自由時間は1日のうち2~4時間としている受験生がほとんどです。

中には短時間のアルバイトをしている受験生もいます。通学している方は通学の時間を授業以外の空いた時間を復習や暗記に使います。また学校によっては自習室等がありますので、空いた時間に利用して勉強できます。授業が終了し、帰宅したら必ずその日の復習をします。

大学生でしたら、平日午後などの空いた時間と土日に時間に税理士学校へ通学もできます。また履修を上手く調整して、1週間のうちの数日を受験勉強専用にあてがうようなスケジュールも立てられます。大学生の場合、他の授業やサークル活動もありますので、毎日必ず1時間以上は復習の時間を確保するようにすることが大切です。

社会人型の一般的な学習スタイルですが、勤務時間中は拘束されているわけですから、時間にさほど余裕がありません。定時で帰れるか、帰宅時間が不規則であるのかによって学習スタイルが変わってきます。比較的定時で帰れる場合、会社帰りに通学できる可能性がありますし、帰宅してからの時間を使えます。平日の夜と土日等の休日を効果的に使って勉強していきます。

ただし復習は毎日必ず行うことです。毎日の復習には1時間以上欲しいところです。平日の夜に時間があまり取れない場合でも、1日の中に復習の時間は必ず作ります。そのうえで土日等の休日で集中的に受験勉強していきます。また土日だけ通学するのも良いでしょう。いずれの場合も休日を有効に使うことは、一般的な社会人の学習スタイルといえます。

また通勤時間や移動の間を暗記に使うことです。これはもはや定番ですが、通勤や移動の時間が長いほど勉強できますし、時間に余裕の無い社会人が効率よく受験勉強するために、とても重要な学習スタイルです。選択した科目の数やボリュームによってスケジュールが変わってくると思いますが、働きながらでしたら1~2科目、ボリュームが少ないものを加えて3科目くらいまでの選択がいいでしょう。

ここで学習計画の立て方ですが、税理士試験には、科目選択制度と科目別合格制度があるため、受験計画はとても需要になります。2つの制度を踏まえた上で学習計画を立てます。まず明確にすべきは何年で5科目に合格するか、選択した科目をどの順で受験していくか、の2点です。

何年で合格するかというのは、簿記の知識の有無、受験勉強にあてられる時間、選択する科目等によって計画します。あくまで目安ですが、学生や時間が有効に使える方は2~3年、社会人などあまり時間が自由に使えない方は3~5年が一般的な目安です。

何年で5科目合格するかという長期的計画に対し、選択した科目をどの順番で受験するかは短期的計画です。この短期的計画を立てる際に長期的計画の内容を無視することは出来ませんが、その他に一年間のうち受験勉強にあてられる時間や科目のボリュームを考慮する必要があります。

一年間の勉強時間を計算し、選択した科目のボリュームを当てはめて許容範囲を考え、計画を立てます。社会人であれば一回の試験で受験する科目をやたらに増やせませんし、受験に専念できる方でしたら、ボリュームのある科目を合わせて受験しようかといった学習計画も立てられます。

計算問題の効率的な勉強方法ですが、これは繰り返しの一言につきます。とにかく計算問題を何度も解いていくことです。特に基本的な問題を繰り返し解くことは計算問題をこなしていく上で大変重要となります。また1度で完璧に解くことができた問題でも、繰り返し解いていくことです。

一見、時間の無駄のように思われるかもしれませんが、これもまた非常に大切なことなのです。記憶がぼやけないようにするため、また計算に創意工夫が加わっていき、自分なりの効率的な計算ができるようになります。とにかく繰り返し計算問題を解いていくことで、計算のスピードアップにもつながりますから、結果的に一番効率的な勉強法であるといえます。

この他に、ミスノートと呼ばれるノートの作成もお勧めです。問題集やテスト等で間違えた箇所について、間違えた内容や理由、日付等ミスを克服するために必要だとおもうことを書いておきます。間違えた箇所を問題集から切り抜いたり、コピーしたものを一緒にノートに貼っておくとより分かりやすくなります。

ミスノートは持ち歩いて問題を解きなおしたり、問題集を解く前や通学の方ならテスト前等に見直したりと、自分の弱点を理解し克服するのにとても役立ちます。それから計算問題に限ったことではありませんが、楽しみながら勉強するコツを自分なりに見つけることも大切です。

理論問題の効率的な勉強方法ですが、理論は暗記が重要です。1度忘れても,めげずに繰り返し覚えていくことです。計算問題同様に繰り返すということがとても重要です。理論の情報を集約したノートや、暗記カードなどを作成して携帯し、いつでもどこでも覚えられるようにしておくことが大切です。また目で追って理論を覚えていくだけでなく、はっきりと声に出して読むことも効果的です。

声に出して読むことにより、理論が目と耳から入ってくるため、暗記の効果が上がります。自分で理論を音読したものを録音し、二倍速で聞くのも効率的です。自分で録音しなくても、理論の収録されたCDが販売されていますので、それを活用するのもいいでしょう。理論を書いて覚えるのも、大変効率的な勉強方法です。目で追ってるだけでは集中できないときなどに、書いて覚えていくと暗記の効果が上がります。

理論の細かい部分を確認する場合にも、書いて覚える方法は有効です。理論をきちんと理解しているかどうかも、効率的に暗記のポイントとなります。人間は理解していることはよく覚えられるのだそうです。その他には、文章の主語と述語、現在形であるか過去形なのかに注意しながら頭に入れていくことも効率的に勉強していくコツです。